Friday, November 23, 2012

マーク・ハットフィルド


マーク・ハットフィルド(1922年〜2011年)は、アメリカのオレゴン州知事(’59〜’67)と連邦上院議員(’67〜’97)でした。彼は、熱心なクリスチャンで、議員の中では、冗談半分で「聖マルコ」と呼ばれました。なぜなら、彼は、酒をいっさい飲まない徹底的な平和主義で、紳士でした。

彼は、第二次世界大戦の硫黄島と沖縄の戦いの後、広島の原爆の跡を目の当たりにしました。1986年、彼はこう言いました。「戦争にあったら、あなたの世界観が変わる。廃墟、その酷い廃墟は、絶対に忘れられない。」この考えがずっと彼の政治観を影響しました。

「私は、戦争中、日本人は、人間ではないように考えていた。私達と違って、人間ではなく、個人個人ではなく、皆まとまって大きな敵と考えた。そして、彼らの国に来て大事な真理が分かった。彼らは、私達とそっくり同じで、彼らも苦しみ、恐れたりする人間。まさに人間。大人がリラックスして笑顔を見せながら、私の昼食が子どもに渡されながら、私の憎しみが消えて行った。私は聖(きよ)められ、この『啓示』は私から去った事は無い。憎しみは、噴き出して行って、力強い薬となった愛に変貌して行った。」

ですから、ハットフィルドは、ベトナム戦争や湾岸戦争にも反対しました。飢えている人がいるのに、武器を多くする国は、逆に国の安全を弱くする、と彼は言いました。彼は、政界を引退した1997年にこう言いました。「私達は、世界で最も兵器を売歩いている国。そして、私達は兵器を欲しがることによって(その悪で)世界を感染させている。」彼は、最後まで徹底的な平和主義者でした。

「しかし、以前は遠く離れていたあなたがたも、今ではキリスト・イエスの中にあることにより、キリストの血によって近い者とされたのです。キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です。。。このことは、二つのものをご自身において新しいひとりの人に造り上げて、平和を実現するためであり、また、両者を一つのからだとして、十字架によって神と和解させるためなのです。敵意は十字架によって葬り去られました。それからキリストは来られて、遠くにいたあなたがたに平和を宣べ、近くにいた人たちにも平和を宣べられました。」聖書・エペソ2:13−17

参考:Mark Hatfield dies: Former Oregon senator was 89 - The Washington Post

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