Sunday, December 15, 2013

協立病院


先週の土曜日、協立病院で、 私たちの教会が死を目の前にしている患者に、クリスマス賛美歌を歌い、ジャン兄がクリスマスメッセージをして下さいました。そして「ふるさと」をも歌いました。


教会の姉妹が次のように語りました。

『今メロディーが流れ始めた「ふるさと」の歌は、作詞が長野県出身の高野辰之、作曲が鳥取県の岡野貞一と言う方で、このお二人のコンビで、故郷の他にも、「春が来た」「春の小川」「おぼろ月よ」「紅葉」などの日本を代表する唱歌が作られました。

もうひとつ特筆すべきことは、このお二人は神様を信じるクリスチャンだったと言う事です。そのことを考えながら歌う時、ここに描かれた「ふるさと」とは、私たちに与えられた本当のふるさと、天の御国ではないかなと思うのです。

 私ごとですが、私の父は昨年のまさにこの季節、この協立病院二階西病棟にお世話になっていました。歌の好きな父に「クリスマスには、(教会の)みんなで讃美歌をうたいにくるよ。だからがんばって!」と励ましていました。昨年のこの日、父の容体はあまり思わしくありませんでしたが、先生や師長さん、大西さんはじめたくさんの看護師さんが、動くことの出来ない父をベッドに寝かせたままで、ここに運んでくれました。私たちは何曲かのクリスマスの讃美歌を歌いましたが、父は動かせる方の手で拍子をとって、低く歌っていたことを昨日の事のように思い出します。

 みなさん、病は大変辛いものですが、この病院に今いるということは、実は素晴らしい恵みを、すでに受けていることなのだと元患者の家族として申し上げたいと思います。本当に素晴らしいスタッフの皆さんに看護を受けられたことを家族として心から感謝いたします。

 その父は今年の五月に旅立ちました。心から愛した「ふるさと」の歌をサヨナラの代わりに葬儀で歌いました。今は本当の故郷に帰っているのだと思っています。

 その「ふるさと」の歌を、会場にいるすべての皆さんで歌えたらと思います。ご自分の大切な故郷を想い、そして私たちに与えられている本当の故郷に想いをよせながら、どうぞご一緒に歌って下さい。』

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