Thursday, July 5, 2012

何を記念する?


1945年8月6日と9日に広島と長崎に原爆が落とされました。私は、はじめアメリカ人として戦争を止めるためには必要だと思いました。しかし、3年間、広島に住んで、考えが変わりました。

忘れてはならない事は、日本の戦争の罪です。今、日本の戦争責任を否定する考えがはやっていますが、それは大間違えです。真実を正直に見て、本当の解決があるのです。日本がヒットラーと組んで戦争を行っていたこと忘れてはいけません。600万人以上のユダヤ人がヒットラーによって虐殺されたのです。また、日本は、アジア中(特に韓国、中国とフィリピン)で酷い罪を犯しました。

でも、日本が全て『黒』で、アメリカは全て『白』とは言えないのです。私の家内(奈帆)は、高松の人ですが、高松は、1945年7月4日にアメリカ軍により空襲を受け、1500人以上が亡くなりました。私が住んでいた広島で原爆によって14万人が亡くなりました。私たちの家族が去年訪ねましたが、長崎の原爆によって15万人以上の方が亡くなりました。アメリカ軍による無差別攻撃です。

ですから、私は、数年前、オバマ大統領に謝罪するように、手紙を送りました。日本の国に対しておわびするのではなく、広島市民に長崎市民におわびするように書きました。こう書きました。”On behalf of all Americans please apologize to the victims of the tragic Hiroshima and Nagasaki bombings.”訳:「アメリカ人全てを代表し、ぜひ広島と長崎の悲惨な原爆を体験した被害者におわびしてください。」

そして私は、手紙の最後にこう書きました。I believe as a Christian that one key step toward mercy, justice and peace is admitting ones own sin. And it shows humility and character.”訳:「私はクリスチャンとして慈愛、正義と平和の大事な一歩は自分の罪を認めることだと思います。そして、それをすることによって謙遜と品性を表しています。」

不思議な事は、アメリカには、真珠湾記念館があります。日本には、広島原爆記念館と長崎記念館があります。他の国の罪をいわゆる「記念」しています。でも、ドイツの場合、アウシュヴィッツ記念館があります。ドイツは、他国の罪ではなく、自分の罪を「告白」しているのです。個人であっても、国民であっても、国家であっても、自分の罪ではなく、他の人の罪を指摘することが先でしょうか?でも、聖書にこう書いてあります。「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる。」ヤコブ4:6


写:原爆が落とされた近くにあった長崎の浦上教会の後。去年の秋、私たちは、長崎を訪ねました。

No comments:

Post a Comment